当社三栄ケースの登記上の設立は1977年ですが、ジュエリーケースの製造からスタートしたパッケージとディスプレイ什器の制作のスタートは1965年にまでに遡ります。
これまで日々の仕事にまい進するばかりで振り返ることもありませんでしたが、コロナの騒動を機にいろいろと気づかされることがあり、社歴に関しても、そもそものはじまりから今にいたるまで、すべての歩みをこの堺の地で紡いできたことに気づきました。
当社はおもに宝飾業界向けにジュエリーケースの製造をおこなってきました。1989年よりは縁あって、インドネシアのバンドン市で600人規模の自社工場を運営操業しています。2017年からは研究開発と小ロットのものづくりに特化した“堺ラボ”を設立しており、これら2拠点でものづくりをする相乗効果で、両方の品質を日々向上させながら、大小のロットを問わず、皆さまの商品ブランドの一端を担うパッケージとディスプレイ什器の製造を継続しています。
堺技衆の認定企業になろうという動機は、ひとえに地元である堺市、あるいは大阪府下、近畿関西圏、周辺の地域のみなさまのお役に立ちたいとあらためて考えたからです。
とくに関西近辺の地域に関しては、みなさまのお困りごとに対して訪問させていただいたり、ご来社いただいたりという対面でのコミュニケーションが可能で、より丁寧にみなさまに寄り添って仕事に取り組みやすい環境だといえます。効率よく売上を追求するなら、これまでのように東京や関東圏に集中するのがよいわけですが、モノを売り買いするという最終工程だけを切りとろうとするのではなく、途中の過程でお客様との信頼関係を育て、絆を深めつつ、ご縁永くお客様のビジネスの応援ができるようになれば、おのずと意欲を高めて仕事に取り組めるのではないかと考えています。
このたびの堺市の代表企業の一社として堺技衆に認定されることを機に、地元密着、地産地消、地方への分散という新しい視点を当社に取り入れることができればと願っています。