自社製品であるワインオープナーを百貨店に卸売りするためのギフト箱のご相談でした。
売り先があるということで、実物の掲載はNG(多くの場合そうなります…)となりましたが、同じようなデモサンプルなら掲載してもいいということで、ほぼ同じ仕様で作りました。本当はロゴが入って引き締まった完成体を見ていただきたいところです…w
しっかりとした筐体をつくるために、板紙を1.5㎜の厚みにまで張り合わせたものを使用しています。”器”として箱を捉えると、その器の肉厚は、高級感を醸し出すための重要な要素となります。一般的には、器の大きさに応じて十分な厚みを持たせるほうが、商品が高級であることを伝えることができます。
手前の”下がり”の部分にはマグネットを埋め込んで、しっかりとした開閉感を感じられるように設計しています。カッチリとした扉の開閉時の閉まり具合の感覚によって、ユーザーは、このワインオープナーが普通の商品でないことを体感的に理解できるようになります。
ナチュラルな感じを伝えるために、表材にはリネン素材が選ばれて、布張りの紙箱になっています。布を貼る紙箱は、基本的に機械では作れず、手作業でしか作れません。手で均一にモノづくりをすることは、職人の慣れた手にしかできないことです。当社では、職人の手作業のクオリティーを高め、維持して、それを育てることをとても大切にしています。