万年筆の工房helico(ヘリコ)の諏訪匠さん、晶子さんご夫妻からのご依頼でお造りした万年筆とインクのセットボックスです。建具と家具をつくるなかで磨いた木工技術を基礎に、2013年に1本の万年筆を自作することからはじめ、まったくの独学で万年筆の製作を続けてこられた諏訪さん。1本1本丹精込めて造りこまれた色とりどりの美しい万年筆と筆記用品は、多くの文具マニアやペン愛好家から信任されるブランドになっています。
【 helico 】
URL: helico.theshop.jp
X(Twitter): @helicopen
Instagram : @helico_fountainpen
文具の熱烈な愛好家を招いて開催されるシークレットイベントに向けて、helicoオリジナルの万年筆ケースを限定商品として企画したいと考えられたとき、加工の相談で数年前にhelicoさんの工房を訪ねたことのある当社代表の浜名のことを思い出してご相談いただけました。
高松の工房まで押しかけて持ち込んだ難易度の高い加工依頼に、快くご協力くださった諏訪さんからのご依頼とあって、浜名がこのプロジェクトを担当させていただきました。素材や形状、内装の構造について、helicoのアートディレクターである諏訪晶子さんと打合せを重ねながら、45日という短期間で無事納品を完了させ、喜んでいただくことができました。
45日という短い期間のうちに、満足いただける商品を実現できたのは、素材や構造についての少なくない確認事項に対して、奥様の晶子さんが明確なイメージをもって、判断とご指示をいただけたからでした。お問い合わせをいただいた時点で、箱やケースの企画手順についてイメージをできる方は、もちろんおられません。当社ではサンプルのプロトタイピングによる確認を差しはさみながら、製品のあるべきカタチをお客様と一緒に見出していきますが、お客様の実現したいイメージが明確であるほど企画はうまく進行し、また今回のように、その結果にご満足いただいけている気がします。
開催されたイベントで、ご注文いただいたオリジナルケース30個をすべて完売されたというご報告をいただき、私たちもとても嬉しいです。諏訪さんご夫妻は、販売イベントを大阪でも開催される機会も多いので、いただいたご縁を大切にして、今後もお付き合いさせていただければと思っています。
ちなみにこのオリジナルケースは、当社が今年導入したVカット加工機を用いて製造しました。Vカット箱とは、iphoneのパッケージでも採用されている、切り立った直角のエッジが美しい、高級な紙製の箱です。本件でも、直感的に高級感と美しさを表現できるVカット箱は、詳しい説明をせずとも、モノを視る眼の確かな諏訪さんご夫妻にもすぐに受け入れていただけました。
Vカットボックスは、貼箱よりさらに美しく凛とした佇まいがあり、パッケージによるブランディングを可能にします。パッケージを用いた商品ブランディングをしたい方は、ぜひともVカット箱の採用も含めて当社へご相談ください。現代におけるパッケージとは、みなさんの想いと心意気を反映した商品の一部分であると、当社では真剣にそのように考えています。
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