霊園やお墓、仏具などご供養の総合サービスを提供される広島の大日堂株式会社様の新しい商品である“壇”と“仏具”用のケースです。
“現代の生活スタイルにマッチする新しいデザイン感覚の祭壇と仏具を相応しく飾る、スタイリッシュで凛々しいパッケージをつくること”
がテーマで、大日堂様のブランディングをされている “Storm Graphics” のデザイナー嵐川真次さんからご相談いただき制作しました。
霊園・お墓・仏具の大日堂
https://dainichido.jp/
Storm Graphics デザイナー:嵐川 真次
https://storm-graphics.jp/
嵐川さんとは、数年前よりほかのプロジェクトのお手伝いをさせていただいていて、難しい制作プロジェクトに一緒に取り組みながら信頼関係を育ててきました。Storm Grapihcs のアイデアを立体物として具現化するお手伝いをさせていただきながらデザインの捉えかた、考えかたを私たちに教えてくれるという関係で、難易度の高いお仕事をご相談いただける機会が増えてきて、嵐川さんは当社の成⾧を促してもらえる貴重なパートナーです。
この“壇”用のケースは、当社の携わってきたケースのなかでも、屈指の大きさとなり、収める商品となる石工の壇は、当社の社歴のなかで最も重量のある商品となりました。嵐川さんが求められたのは、厳かでスタイリッシュなイメージでしたので、エッジの立ったVカット箱のサンプルをいくつかお見せして気に入っていただくことからスタートしました。最終形では、製品の重量を考慮した MDF (圧縮木材)製の筐体を使って、表材には白いコーティングペーパーが選定され、立ち上がり部分に大日堂様のコーポレートカラーのブルー色をさりげなく差しはさむことで、静かで厳かなデザインが 実現されました。
箱の設計そのものはシンプルですが、サイズが大きく白を基調としたデザインは、取り扱いを難しくするため、制作にはなかなかの手間がかかりました。ロゴの箔押し印刷も、控えめで静かな表現に落ち着いていますが、0.5㎜以下の微妙なズレさえごまかせない位置で失敗が出やすかったため、すべての箔押が完了するまで印刷加工所で立会うことになりました。
余分な要素をそぎ落としたシンプルなデザインを立体化させることができたと思っていますが、幾度かの修正と試作を繰り返し、開発には想像以上に手間をかけることになりました。大日堂様にはこのパッケージについても大変ご満足いただいているとのご報告をいただき当社制作スタッフ も喜んでおります。嵐川さんとはこれからも、たくさんの難しい制作に取り組んでいきたいと思っています。