三栄ケースにとって初参加となる展示会【販促EXPO】の出展を無事完了しました。弊社は創業以来約45年間、ジュエリーケースの製造と卸売りの業態を一途に続けてきましたが、今回は安住してきた宝飾の業界からは離れて、異業種に向けて三栄ケースが提案できることを発信するための出展でした。
【販促EXPOについて】
https://www.marketing-week.jp/spring/ja-jp/about/sp.html
展示した商品の品目は、【植毛ケース/貼箱/印刷紙器/Vカット箱/プラ芯ケース/木製ケース/紙袋/縫製品/展示用ディスプレイ/etc …】と多岐に渡ります。
ほぼすべてが、弊社のインドネシア工場と国内の工房が小ロットで造っている製品ですが、それぞれ中に収められる商材がこだわりある商品であることを、直感的に判るよう可視化したパッケージ・ディスプレイであることが共通しており、ジュエリーケースを企画製造する本業の延長線上にある企画展示でした。
会期の3日間には、日頃から宝飾業界向けのケースでお世話になっている多数のお得意様に足を運んでいただけたことがとてもありがたく、会期のなかの最良の時間の1つでした。ジュエリーケースの市場で卸売業態を堅持する三栄ケースが、異業種向けにわざわざ出展する展示会とは、どのような内容なのか、宝飾市場でお世話になっている皆さまにも興味を持っていただけたようです。不十分でつたない展示内容だったかもしれませんが、不透明感の強くなっている市況下で、三栄ケースが前向きに取り組む姿勢であることをお伝えできたと思っています。
期待していた宝飾業界以外の業界の方々にも数多く出会うことができました。その業種の幅広さ、考えておられるアイデアや課題、弊社に期待される事柄や、足を停めて当ブースをご覧いただけた事情と背景もさまざまで、寄せられたご相談やお話の内容は、今後につながる課題の種となるだろうとの手応えを掴むことができました。会期の3日間が終わって、ここから本当の粘りとがんばりを求められるだろうと思っています。
出展を決めたのが約1年前で、本格的な出展準備を今年1月から開始しましたが、メンバー全員にとってすべてが初めての経験だったため、しっかり計画を立ててのぞもうとしたわりに、効率的に準備が進められませんでした。会期中はもちろん、とくに準備段階においては多くの反省点をあげられますが、メンバー全員にとって大いなる学びの時間を得ることができたのは、会期中の体験にも勝る大きな収穫でした。
はじめて取り組むことでなかなかうまくいかない、こんなことも知らないのかと気づいて恥ずかしい想いをする、泥に塗れ、傷を負い、痛い目をみる…、これこそがチャレンジであり、学びそのものだと思います。重苦しく不可解に思えることをも、平気に抱えながら前進していく、これが三栄ケースの基本姿勢です。3日間立ち尽くし、慣れない接客対応を尽くしてくれたスタッフの顔には疲れが見て取れましたが、それを上回る高揚と充実感、楽しいという雰囲気が感じとれたことが嬉しく、今回の出展が必然であったことを実感しています。
会期は無事に終了しましたが、ここからがまた新しいスタートです。さらに活動の領域を拡げられるよう、つまずきながらも全員でまた前進していこうと決意を新たにこの文章を書いているところです。
(2024.04.21)