はじめまして、三栄ケース株式会社代表のハマナです。
ホームページをリニューアルし、合わせてブログを始めることにしました。ここではモノづくりに関する話題が中心になろうかと思います。これからどうかよろしくお願いします。
*****
私たちの会社は創業より約50年、ジュエリー・アクセサリー用パッケージケースの製造を役割としてこれまでの道のりを歩んできました。”パッケージ”というプロダクトに関わりのある会社は、日本だけでも星の数ほどにあり、たとえば段ボールケース、印刷トムソン箱、貼箱など、作るモノや材料、加工技法によってかなり細分化されますが、パッケージ業界=紙工業界といえるほど、紙材料とその加工技法を中心に業界は構成されています。そんな業界の中で、ジュエリー・アクセサリーのパッケージはすこし異質な存在かもしれません。
わが社は紙の加工だけで完結することはなく、ベルベットやスエードをはじめとしたファブリック(布生地)、アクリルやポリカ、PSやPPをはじめとしたプラスチック材料、MDFや天然木などの材木をも加工して使います。さらに、金属部品やガラス、それぞれの材料に適合する印刷技法まで加わると、わたしたちのモノづくりの現場は、こどものころに夢中になって切ったり貼ったりしていた”工作広場”さながらの様相です。
それぞれの素材を加工し組み合わせてモノづくりをするうえで、それぞれの材料の仕入れ先、そして加工メーカーの方々の協力が欠かせません。幅広いモノづくりメーカーが多く存在する大阪にあること、多種多様なモノづくり会社の方々とのご縁を拡げて、それぞれの加工方法の知識を深めていくことも私たちの仕事ではとても重要なことです。弊社の社員には社業に直接関係がなくとも、見せてもらえる製造現場はすべて見学させてもらい、材料の加工について知見を日々拡げようと伝えています。
わたしたちの仕事で大切なことは、お客様のイメージどおりにパッケージをつくる、ディスプレイアイテムをつくる、ということだけに留まってはならない感じています。みなさまが商品やサービスをつうじて表現したい価値や意味を伝えることが一番に重要なことで、なにがポイントで大切なことなのかを一緒に考えながら、モノづくりを通じてそのお手伝いができればと思っています。